東日本に生息するヒガシキリギリスですが、尾瀬東部・北部の一部地域のものは、翅ほんの少し長めで翅の黒班も多いなどの特徴から
亜種相当であると言われています。
正直、もっと大きな形質の差がある個体群は沢山存在しますが、昔から言われているご当地キリギリスの一つで、憧れている人も多いです。
今回のは野生個体ですが、この個体群は寒冷地で発生する為、7月下旬頃から成虫が出始め、平地より一ヶ月くらい発生が遅いです。
そのため、さほど古い個体ではありません。
ギ〜ス・チョンと繰り返し鳴きます。明るく、温度の高い環境で鳴きが良くなるので、
うるさく感じる場合には、暗く涼しいところに置くと、鳴き声の頻度は和らぎます。
※文献によると模式的な個体は翅は腹端を越えるとありますが、羽化直後は腹が萎んでいるため必ず腹端を越えますが、老成個体では腹が膨らむので、
実際は翅は腹端を越えないことが多々あります。